ファイナンシャルプランナーの起業エピソード「平井FP事務所」

起業・独立
回答いただく専門家は、住宅ローンに強い独立系ファイナンシャルプランナーの平井 美穂氏です。

Q.学生時代はどんな学生生活を過ごしましたか?

大学の頃はメチャクチャでした(笑)ほとんど学校には行かずにアルバイトばかりして、アルバイトで稼いだお金は、当時趣味だったウェイクボードをしに海に行ったりだとか、スノーボードをしに山に行ったりとか。そんな事に全部お金を使っていましたので、勉強もしないでアルバイトばかりしていた学生でした。

Q.社会人時代はどんな企業で勤めてたんですか?

まず大学卒業後初めて就職した会社が新築マンションの販売会社でした。そこで私がまず出会った、憧れの美人の女性先輩がいたんですけれども、彼女は証券会社出身でお金の知識が物凄くあって、美人で仕事も出来て私の憧れの先輩だったんですね。

彼女に言われた言葉が「貯金はブスのする事」と言われたんです。私はその憧れの先輩の言う事をちゃんと忠実に聞かなきゃと思って、お金を全部使っていました。貯蓄とは無縁の時代でしたね。

その後私の転職のきっかけになるのが億ションの販売をした時なんですけれども、あるお客様に「平井さん、お金は運用するものですよね」って言われたんです。

当時私はお金は「稼ぐ」か「使う」かぐらいしか思っていなくて、貯蓄という言葉とも無縁だったくらいなので、「お金はお金に運用してもらうもの?運用って何だろう?」と思って、その言葉が衝撃的でした。そこから金融の勉強をしたいと思って金融機関に転職をしたんですが、そのお客様は私と変わらない上場企業のサラリーマンであったんですけれども、株式運用で成功して1億以上の資産を築いている方でした。

その億ションも現金で購入されていたんですね。億ションを買いに来るお客様の中には、そういう人が何人もいました。私はその時に「お金の知識って知っていると知らないとでは、たった一度しかない人生で物凄く損する人と得する人といるんじゃないか」という事で、そこから運良く、住宅ローンの提案が得意だったという事もあって、都市銀行に転職をしました。

都市銀行に転職した後は、お金の知識をお客様に提案するために一生懸命勉強をして身に付けていったんですけれども、その後出産を機に育児休暇を取っている間に、上級資格のファイナンシャルプランナーの資格を取ろうという事でCFPの勉強をしたんですが、CFPの勉強をしている時にテキストに書いてあった言葉がまた私の人生を大きく変えるきっかけとなったんですけれども、そのテキストに「本来のFPとは、企業に属さないFPだ」という事が書いてあったんです。

私はそれまで金融機関に所属して、プライドを持って仕事をしていましたから、自分の社会人人生を否定されたような思いでムキになってCFPの勉強をしました。

そこに書いてあった事は「本来のFPは顧客利益を最優先して、自社の商品だけじゃなくてあらゆる商品の中から本当にお客様にとって利益のある商品を提案できるのが本来のファイナンシャルプランナーだ」という事が書いてあったんですね。

その事から私は、自社の商品だけじゃなくて、いろんな商品を提案できるような独立系FPという事に興味を持って、そこから起業するきっかけとなった形になります。

Q.起業して軌道に乗るまでは苦労されましたか?

私の場合は出産と起業が重なっていますので、まずは「育児をしながら無理なく仕事が出来る事」というのを最優先に考えていましたので、そんなに目標を高く定めていませんでした。まぁ年収で100万、200万とかでも良いかなと思っていたので、そんなに難しくはなかったですね。

ただ1つ壁にぶち当たったのが、それまで私は大企業の看板を背負って働いていたので、そこに助けられていた部分が多かったんですけれども、いざ独立してみたら「私の事なんて誰も世の中の人は知らない」という事で、ブランディングが必要だという事を最初に気付いて、起業当初は金融機関で研修講師をしました。

FPの中でも銀行向けに研修講師が出来ているFPというと、それはブランディングになるんじゃないかなと考えて、そういう企業研修の講師に特化して行ったり、本を出版するとか。そういう自分のブランディングをする事に集中した時期ではあります。

Q.現在のビジネスモデルは起業当初と同じですか?

起業当初と違うのは、最初はずっと一匹狼で一人で仕事をしていたのですが、最近はいろんな専門家の方とタッグを組んで、一緒に仕事をする事が多くなりました。

例えば不動産仲介業者の方だったり、設計士さんだったり、工務店の方だったり、あとは保険代理店の方だったりです。

その分野でプロフェッショナルの方と組む事で、私はお金の専門家として相乗効果を出してお客様により良いものを提供できるという事で、今は他のプロの方とアライアンスを組むというスタイルに変わってきています。

Q.実際に起業してみて会社員時代と比べて大変でしたか?

育児中の女性にとってはオススメな部分もたくさんあります。例えば子供の育児をしながら、夜子供が寝た後に自分で仕事をするという事は、自分で仕事をしている場合はいくらでも出来る事になると思います。その分学校行事なんかは平日、日中にある事がありますので、そこをなるべく優先する事なんかも出来ると思います。

一方で、やっぱり会社にいる時には研修制度が整っているので、自分で情報収集しなくても向こうから情報を与えてもらえますけれども、独立起業した後は、定期的に自分で情報収集をしないといけませんので、ある程度の金額の投資をして、常に新しい情報を収集してブラッシュアップする努力が必要だと思います。

また時間管理も自分でしなくてはいけないので、気付くと土日も朝昼晩、ずっと夜中も仕事をしているみたいな状態に陥りやすいので、そこはしっかり自分で時間管理をしていく能力が求められると思います。

Q.起業に向いているのはどんな人だと思いますか?

やっぱり「孤独に耐えられる人」ですね。黙々と自宅なりオフィスでパソコンに向かって一人で緻密な作業をする事って多くなりますので、計画的にきちんと、ゴールに向かって着々と作業を進められる人、孤独に耐えられる人が起業に向いているかと思います。

Q.ご自身の新たな夢や目標はありますか?

私の夢は「お金で困る人を減らしたい」という事です。住宅購入の際に身の丈を越えた多額のローンを組んでしまって、返済に行き詰まって困る人だったり、大切な老後資金となる退職金を、誤った資産運用をしてしまって減らしてしまう人。そういったあらゆる経済行動で間違った行動をしてしまって困っている人が世の中にたくさんいるんですけども、そういう人を減らしたいと思っています。

Q.最後にユーザーに向けて自己PRがあればお願いします。

お金の正しい知識が無いと、誤った経済行動をしてしまいます。今インターネット上には間違った情報もあふれていますし、販売する側と購入する側の知識の差があり、独学では難しい部分がありますので、是非正しい経済行動をするために、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談するという事もされてみて下さい。

専門家のプロフィール
専門家の記事一覧
「あらゆる会社の商品の中からお客様にとってベストな商品をご提案する独立系ファイナンシャルプランナーとして活動しています。」
職種 ファイナンシャルプランナー(CFP)
社名 平井FP事務所
役職 代表
名前 平井 美穂
サイト https://fp-hirai.com/